春の風は強い。
強風には注意すべきことを頭の中では理解しているが、家族と遊びに出かけるときはついつい油断してしまう。
先日も妻から、風が強いから公園はやめた方がいい、と言われていたにも関わらず、
「このくらい大丈夫。最近調子良いし」

不安そうな顔している妻。
外出を楽しみにしている子どもたち。

それに対し、パパとして、夫として、普通を装いたい私。。。

車を走らせ郊外の新しい公園に到着。

風がビュービュー吹いている。。。

初めて来た新しい公園に子どもたちは大はしゃぎだ。

妻「けっこう風強いよ。危ないから帰ろうよ」
私「このくらいの風ならへーきへーき。子どもたちも喜んでるし、今更帰れないよ」

車から降り、遊具へ向かって走る子どもの後をゆっくりと転ばないように、慎重についていく。

が、時折吹く突風にバランスを崩しかけた。
「この程度の突風に恐怖すら感じるよ。去年は大丈夫だったのに」
と傍らにいる妻に話しかけたとき、斜め後ろから強烈な突風に煽られた。

不意打ち。

踏ん張ろうと右足を斜め前に踏み込むが、砂交じりの滑りやすい大理石風のタイルにズルッと足をとられてまった。

突風の不意打ちと滑りやすいタイルのコンボ技。

さすがにこれには筋ジスの私では抗うことができない。

足を広げながら仰向きに倒れ込んでしまった。

幸いなことに転倒した先が草むらだったため、ケガはなかった。

「チクショー!出オチかよ!来たばかりなのに!」

妻に起こしてもらい、近くのベンチに腰掛ける。

結局、そのベンチから動けず、遠くから子どもたちを見守ることになった。


実感がなくても、1年前より筋力は落ちている。
体調が良いからといって、
普通のパパとして装いたいからといって、

油断することが無い様、自分にしっかり言い聞かせた。

それにしても、妻には心配ばかりかけて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。