何年ぶりだろう。
久しぶりに遊園地に行ってきた。
子供たちは大はしゃぎだが、筋ジスの私にとっては大きなストレスを感じる。

遊園地は結構広いし、所々に階段がある。

はしゃいでいる子供たちのペースで移動するとすぐに筋肉痛になってしまうため、極力ゆっくりと無理をしないで動かなければならない。

疲れたら妻の肩につかまりながら歩いたり、ベンチで休んだり。
「パパ疲れちゃった、少し休もう」
そんな父の姿に子供たちは不満を言う。

自分の身体がこんな状態でなければ・・・悔しい。
病気が発症するほんの数年前ならこの程度では全く疲れなかったのに・・

上の子にジェットコースターに乗りたいとせがまれた時、妻の静止も聞かず、一緒に乗ることを約束してしまった。
病気とは言え、遊園地ですら疲れる身体に悔しくて、つい前のめりになってしまったのだ。

ジェットコースターに乗るため、ゆっくりと階段を上り登場口に着いた。
病気が発症して以来初めて乗ることになる。

隣に父親が座っていることにとても安心したのだろう。
上の子はジェットコースターに大満足。

ここまでは良かったのだが、
乗り終え、座席から立ち上がろうとした時・・・立ち上がれない!

「大丈夫ですか!」と声を掛けられながら係員が数名集まってきた。
順番待ちをしている人がザワついている。

係員に両脇を抱えられながら、やっと立ち上がることができたが、とても恥ずかしい。
不安な顔をしていた子供と手をつなぎながら階段を下りている時、悔しくて涙が出そうになった。

妻からも子供からも心配され、楽しいはずの遊園地が台無しだ。

最後に観覧車に乗ったが、座席には座らず、終始立っていた。

最終的には何とか気持ちを盛り上げ、妻も子供も楽しい思い出を作ってくれたと思うが、
私の中ではトラウマになってしまった。

家族の為にも自分の為にも、もう素直に車いすを利用した方がいいかも知れない。