筋力の衰えが早い感じがする。
特に太もも周辺に。
この部分は頻繁に筋肉痛を感じるから衰えも早いのだろう。

ある程度原因はわかっている。

太ももあたりの筋肉は大腿四頭筋という。
この筋肉は歩行、直立、立ち上がるなどにとても重要な役割をしている。
この筋力を失うと歩行困難になってしまうため、私にとって最も大切にしたい筋肉だ。

ここが頻繁に筋肉痛になる原因は、立ち上がるときに一気に力んだり、踏ん張ったりする回数が多く、負荷がかかりすぎているのでは、と考えている。

例えば、イスやソファーや便座から立ち上がる時など、大抵の場合は一度立ち上がる動作をすれば踏ん張って何とか立ち上がれる。

しかし最近は一度で立ち上がることができない。

腰を浮かせても踏ん張りが効かず、またイスに座る・・・立ち上がれるまで何度も何度もこの動作をくり返すため、大腿四頭筋に大きな負担をかけてしまっている。
これら一連の動作をすると、ほぼ確実に筋肉痛に近い痛みを感じることになる。

実はこの立ち上がる動作には勝手なこだわりを持っている。

「手すりなどに頼らず、足の力だけで立ち上がる」というところに。

なぜなら、働けなくなる・・・という基準をこの動作ができるか否かで考えていたからだ。
つまり、この動作が独力でできなくなるということは、この病気に敗北したことになる。

少し前までの私はこの考え方に凝り固まっていた。

だから、立ち上がれるまで歯を食いしばって感情的に何度もトライしていた。手すりなど使わずに。

このおかげで筋力が弱くなる→イスから立ち上がりにくくなる→筋肉痛になる→・・・
正に悪循環。

敗北とかそういう捉え方をするから視野が狭くなるのだ。

悔しいが筋ジスと真正面から闘っても勝ち目はない。
否。
そもそも勝ち負けではない。
仲良く共存するしかないのだ。

もうバカなこだわりを捨て、足の力だけで立ち上がれないときがあれば、素直に手すりを使って足腰に負担をかけないようにしなければならない。

それが家族にとっても周りにとっても自分のためにも良いことなのだ。

1. 筋ジスにとって、連続して筋肉痛になるという悪循環要素はなるべく回避しなければならない。
2. 時にはどうしても筋肉痛になってしまうが、その時はすかさず湿布薬を利用する。

あらためてこの二つを自分に言い聞かせ、筋ジスと共存していく。