会社に言うための心の準備はできた。

私に障害があるということを伝えたら、会社はどのような反応をするのだろうか?

今に至って、わかりやすく言えば「開き直っている」心境なので、会社がどんな反応を見せても落ち着いて対処する自信はあるが、それでもいくつかシミュレーションをしていきたい。

●~脳内シミュレーション 否定的な場合~

私「実は数年前に筋ジストロフィーという病気になってしまいました。当初、病気の影響は少なかったのですが、進行性の病気のため、最近階段を上るのもキツくなってしまい、近いうちに障害者手帳も取得する予定です。家族のためにも仕事は続けたいので、これまで同様よろしくお願いしまーす!」

会社「どうして今まで黙っていたの?」

私「この病気は進行速度に個人差があります。人によっては一生普通に生きていけるため、私もそのように思っていました。普通に身体を動かせる間は職務に何ら問題ありませんが、最近体力の衰えが顕著なので早めにお伝えした方が良いと判断した次第です。プライバシーに深く関わることなので、言うべきタイミングをずっと計っていました。」

会社「職務にどんな影響がでるの?」

私「重い物を持ったり、走ったり、長距離を歩くことはできないので国内外の出張などに制限をかけなければなりませんが、部署内で協力して業務の質を落とさずやり抜いて見せます。今まで通り事業計画立案などのメインになる業務については何ら問題ないと考えていますが、何かと配慮をお願いさせていただくかも知れません。今後の病気の進行具合によっては改めて相談させてほしいです。」

会社「困ったなあ。まあ望まないけど仕方がないからそのまま働いてもいいよ(失脚させるチャンスだったのに)」

私「あざーっす!精神誠意尽くしてまいります!」


●~脳内シミュレーション 肯定的な場合~

私「実は数年前に筋ジストロフィーという病気になってしまいました。・・・・・・これまで同様よろしくお願いしまーす!」

会社「あらあら。。ご家族も辛いでしょうに。でもどうして今まで黙っていたの?」

私「この病気は・・・・・・プライバシーに深く関わることなので、言うべきタイミングをずっと計っていました。」

会社「本当に仕事は続けられるの?職務にはどんな影響がでるの?」

私「重い物を持ったり、走ったり、長距離を歩くことはできない・・・・・・が、今後の病気の進行具合によっては改めて相談させてほしいです。」

会社「無理をしないでね。できる限り配慮するから。症状が悪くなったらいつでも相談にのるよ。これからもがんばってね。」

私「あざーっす!精神誠意尽くしてまいります!」


当社は企業コンプライアンスを重視している。

程度にもよるが障害者雇用も積極的に行っている。

そのため障害によって私が不当な扱いを受けることはまずない、と考えている。
また、病気のことを考えると一般的には、現職務より負荷のかからない仕事をする部署へ配置転換も考えるが、私の現行職務はその最たるものだ。

つまり会社として障害を負っている私を取り扱う場合、今の職務を継続させることしか選択肢はないのだ。

したがって、両極端だが当社の性格を考えると、おそらくこのどちらかに近い反応になるはずだ。

願わくば肯定的な方だが、否定的な方も心得ておかなければならない。

どっちにしろ、働くことには変わりないのだから。

準備万端。

もう取り繕うことなく、会社から配慮を受けながら、
筋ジストロフィーのハンデを背負っても健常者に負けないくらい良い仕事をしてやる!

そしてもっと会社に利益貢献し、さらに出世してやる!

公私ともにすべてをさらけ出し、この心意気のまま良い正月を迎えたい。