平日の昼下がり。
取引先との打ち合わせを終えて帰社する途中、セブンイレブンのアイスコーヒーを飲みたくなり、少し遠回りになるが、郊外の店舗まで車を走らせた。
取引先との打ち合わせを終えて帰社する途中、セブンイレブンのアイスコーヒーを飲みたくなり、少し遠回りになるが、郊外の店舗まで車を走らせた。
レジで会計を済ませ、コーヒーマシンのところで不器用な手つきで調味していたところ、「いらっしゃいませ~」の一声とともに一人の若い男性が来店した。
今風ファッションに髪は茶髪。
だが、なぜか一瞬で好感が持てる印象を受けた。
そして彼は電動車いすに乗っていた。
彼はレジで店員と笑顔で話している。
ほしい商品を伝えていたのだろう。
店員がテキパキと商品を揃えレジカウンターに置く。
その時
彼が支払いのため財布を取り出したちょうどその時、レジ周りに小銭が飛び散ってしまった。
ジャラジャラ!
あ!と思った次の瞬間、店員だけでなく、おばちゃん、ドカタの兄ちゃん、おっちゃん、OL、若いサラリーマンなどお店にいたほとんど客が、一斉に我先にと小銭を探し、そして拾う。
本当に日本社会は障害者に冷たいのだろうか・・
私はコーヒーマシンのところで立ちつくしアイスコーヒーをかき混ぜながら呆然と見ていた。。。
彼は笑顔でお礼を言いながら落とした小銭を受け取っていたのだが、、、
衝撃的だった。。
彼だけではない・・・みんな笑顔なのだ。
公私ともに年相応の経験をしてきた今の私にはわかる。
違和感ない自然の、何か大事を成し遂げたときに出るようなさわやかな笑顔だった。
無機質だった店内は一気に和み、とても明るい雰囲気になっていた。
一言二言会話をしながら買い物を済ませた彼は、にこやかに、そして悠然と店を後にした。
彼が去った後もなぜか店内は和やかだ。
店員やお客の顔つきも、ほんの少し前とは違うのだ。
これは何だろう。。やさしさなのか、博愛というものなのか、わからない。。。
「ありがとうございましたー!」
と、私まで店員に勢いよく送り出され、車に戻りアイスコーヒーを飲みながら、一息ついた。
何だろう、この感覚は・・・心はとてもザワザワしている。
何気ないが、あまり目撃したことのないこの現象・・人々の優しさを目の当たりにして感動しているのではない。。
私は、、、打ちのめされていたのだ。
電動車いすに乗っていた彼は、きっと私よりも重い障害があるのだろう。
中途半端だけど自由に行動できる私とは比べものにならない程の苦労をしている若い彼は・・・
堂々としていたのだ。
正に威風堂々。
それだけではない。
とても明るいのだ。
ノリが良いとか陽気とかそんなものとはどこか違う。。
彼が身にまとっていたそれらは、幾多の苦悩、苦難を乗り越えた末に得たものなのか、それとも天性の持前なのか知る由もないが、ただ一つ感じたことは、
それは間違いなく”力の本質=人間力”の類なのだということ。
20代そこそこ、いや、10代かも知れない若者が身につけていたその力を、倍は長く生き、人生経験を重ねたおっさんはもっていない。
私は・・筋ジスを憎み、恥ずかしいと感じ、そして隠し、装い、辛い・・負けそうだ・・・でもがんばる・・・こんなことばかり考えている。
この考えを悪いとは思えない。。けど良くない。。。。のか?
これは直感だ。
今私が車椅いすに乗っていたとしよう。
レジ前で小銭がばらけた状況に陥ったとしても、店員は拾ってくれるはずだが、店内のお客のほとんどが、一斉にあのようなを勢いで協力してもらえる自信は全くない。
不可能だ。
あの状況は力を持っている彼だから成し得たのだ。
彼の持つ、私が感じた人間力。
今の私には持ち合わせてない力。
覚めることのない筋ジスの悪夢と仲良く付き合っていくのに必要な力だと直感した。
ごく普通の昼下がり。
かけがえのない人生の一幕に触れることができた。
目頭が熱くなる。
卑屈な私の心の中で何かが変わってきている。
今風ファッションに髪は茶髪。
だが、なぜか一瞬で好感が持てる印象を受けた。
そして彼は電動車いすに乗っていた。
彼はレジで店員と笑顔で話している。
ほしい商品を伝えていたのだろう。
店員がテキパキと商品を揃えレジカウンターに置く。
その時
彼が支払いのため財布を取り出したちょうどその時、レジ周りに小銭が飛び散ってしまった。
ジャラジャラ!
あ!と思った次の瞬間、店員だけでなく、おばちゃん、ドカタの兄ちゃん、おっちゃん、OL、若いサラリーマンなどお店にいたほとんど客が、一斉に我先にと小銭を探し、そして拾う。
本当に日本社会は障害者に冷たいのだろうか・・
私はコーヒーマシンのところで立ちつくしアイスコーヒーをかき混ぜながら呆然と見ていた。。。
彼は笑顔でお礼を言いながら落とした小銭を受け取っていたのだが、、、
衝撃的だった。。
彼だけではない・・・みんな笑顔なのだ。
公私ともに年相応の経験をしてきた今の私にはわかる。
違和感ない自然の、何か大事を成し遂げたときに出るようなさわやかな笑顔だった。
無機質だった店内は一気に和み、とても明るい雰囲気になっていた。
一言二言会話をしながら買い物を済ませた彼は、にこやかに、そして悠然と店を後にした。
彼が去った後もなぜか店内は和やかだ。
店員やお客の顔つきも、ほんの少し前とは違うのだ。
これは何だろう。。やさしさなのか、博愛というものなのか、わからない。。。
「ありがとうございましたー!」
と、私まで店員に勢いよく送り出され、車に戻りアイスコーヒーを飲みながら、一息ついた。
何だろう、この感覚は・・・心はとてもザワザワしている。
何気ないが、あまり目撃したことのないこの現象・・人々の優しさを目の当たりにして感動しているのではない。。
私は、、、打ちのめされていたのだ。
電動車いすに乗っていた彼は、きっと私よりも重い障害があるのだろう。
中途半端だけど自由に行動できる私とは比べものにならない程の苦労をしている若い彼は・・・
堂々としていたのだ。
正に威風堂々。
それだけではない。
とても明るいのだ。
ノリが良いとか陽気とかそんなものとはどこか違う。。
彼が身にまとっていたそれらは、幾多の苦悩、苦難を乗り越えた末に得たものなのか、それとも天性の持前なのか知る由もないが、ただ一つ感じたことは、
それは間違いなく”力の本質=人間力”の類なのだということ。
20代そこそこ、いや、10代かも知れない若者が身につけていたその力を、倍は長く生き、人生経験を重ねたおっさんはもっていない。
私は・・筋ジスを憎み、恥ずかしいと感じ、そして隠し、装い、辛い・・負けそうだ・・・でもがんばる・・・こんなことばかり考えている。
この考えを悪いとは思えない。。けど良くない。。。。のか?
これは直感だ。
今私が車椅いすに乗っていたとしよう。
レジ前で小銭がばらけた状況に陥ったとしても、店員は拾ってくれるはずだが、店内のお客のほとんどが、一斉にあのようなを勢いで協力してもらえる自信は全くない。
不可能だ。
あの状況は力を持っている彼だから成し得たのだ。
彼の持つ、私が感じた人間力。
今の私には持ち合わせてない力。
覚めることのない筋ジスの悪夢と仲良く付き合っていくのに必要な力だと直感した。
ごく普通の昼下がり。
かけがえのない人生の一幕に触れることができた。
目頭が熱くなる。
卑屈な私の心の中で何かが変わってきている。
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