先日、久しぶりに家族全員集まって父の古希手前の誕生日を祝った。
父は約15年前に大腸がんを患いステージは4だった。

懸命に家族で支えあった甲斐もあり、再発することなく今も元気。
心からうれしい。
父の要望もあり、久しぶりに地元のレストランで食事をした。
幼いころ、家族と外出した際によく立ち寄ったレストラン。
懐かしく変わらぬ味。
お店のご主人も私のことを覚えていてくれた。

あのころは、お店の長い階段に何も感じたことはなかったが、今は上るのに苦労する。

私は父の歳まで生きられるのだろうか。
生きていたとしても、この階段を上っていくことができるのだろうか。

心の中で「頑張ればきっと大丈夫!」と応援するヤツもいれば、一方で「絶対に無理に決まっているだろう!」と否定するヤツもいる。
このような心の問いかけはもはや数えきれないくらいだ。
そういう時は決まってこう考えるようにしている。
「頑張れば大丈夫かもしれないけど無理かもしれないね。やってみなければわからないよ」

しかし、現実は甘くない。
正直言って、
病気の進行に気が滅入っているときは否定するヤツを強く支持している