脳系統の異常ではないのなら、一体どんな病気なのか。。
合間を見てインターネットで検索することが習慣になりつつあった。
先にも調べていたこともあり、神経・筋肉に関することも多少は把握していた。
もちろん、筋ジストロフィーについても。


日常の朝の渋滞中、病院へ向かう。
頭の中で、「あの人は普通だな、あの人は体格がいいな、羨ましい」と、普通の人に比べ異変が起きている自分が劣っている様を見つけていた。
紹介を受けた神経内科でも自分の症状について勢いよく医師にぶつけた。
立ち合いの看護師も含めしっかりと受け止めてくれたことが印象深い。
先生から違和感を感じた時期や家族構成を細かく聞かれ、その後左腕だけでなく、右腕、両肩、首、両足など全身の可動域を確認された。
状態を診た先生から午後に検査をやりたいと言われ、驚いた。別の日に他の病院へたらいまわしされることをある程度想定していたからだ。
午後出社する予定を体調不良という便利な言葉を使い急遽キャンセル。会社には申し訳ないが検査を優先させてもらった。
午後は心電図と筋電図の検査を受けた。
「また心電図かよ。ん?筋電図?・・・」
この時は知らなかったが、筋電図は筋力低下や筋肉の萎縮などの症状がある場合、電極針を注射針の様に直接刺して神経の動きを診る検査。
ちょっと痛いですが我慢してくださいね~
両肩、両腕、両足に複数の針を刺された。
ちょっと痛いではなく、私にとっては激痛だった。
心電図の様にただ寝ているだけで終わる検査ではなく、時間もかかる。
電極を刺されたまま、腕を曲げたり足をあげたり・・先生の指示に従って力を入れたり抜いたり・・
すると、動きに合わせたように機械からビーッビビーというような聞き慣れない音がする。

私の検査をするために医師含め3名の方が立ち会ってくれた。
「ここは大丈夫だな、こっちはだいぶきてるな。」
筋電図検査が痛いから泣いたのではない。
先生たちがモニターを見てぼそぼそと会話しているのを気にしつつ、天井の蛍光灯を見ながら、少年時代の思い出、会社の人たち、友人たち、楽しかったゴルフのこと、家族の笑顔を思い浮かべ泣いた。
その様を見た先生が言ってくれた。
「大丈夫。いっしょに治そう」
この言葉を受け、一層泣いた。