秋が深まるにつれ、寒さを感じる日が増えてきた。

久しぶりに熱々の湯船に浸かろうと思い、早めに仕事を切り上げて帰宅。
子どもたちが入った生温い風呂を温めなおし、ダイブする勢いで湯船に浸かった。

半年ぶりだ。

熱々のお風呂に浸かって、ふー生き返る~ と一息つきたかったが、浴槽に座った瞬間、そんなことを感じる隙も無く直感的にヤバイと悟った。

「これ・・・立ち上がれるのか?」


ほんの半年くらい前、こんな感覚に襲われることはなかった。

落ち着け・・・
落ち着け・・・

今まで通りやれば大丈夫だ
まずは手を広げてバスタブの両端をつかみ、中腰になる。そして、ゆっくりでいいから膝を伸ばして、それから右側にある手すりをつかめば立ち上がれるんだ・・・

熱々の湯船に浸かりながら、あれこれ考えているうちにのぼせてきた。。。

よし!と勢いづけて立ち上がりを試みる・・・・が、浴槽の底が滑りやすく、思うように力が入らない

クソ!ヤバイ・・・
どうしよう・・・

何度トライしてもうまく立ち上がれない

全身ゆでだこ状態
腕、太ももが筋肉疲労で悲鳴をあげている

「この状況、かなりマズイ。妻を呼ぶか・・・もう一度やってみてダメならしかたない」

-30分後-

ビールで一息入れつつ、
私「死ぬかと思ったよ」
妻「ごめんね。気が付かなかった。よく注意しておくよ」


子どもたちが風呂場でシャンプー泡泡遊びをしていたようだ。
だから浴槽の底だけでなく、至る所がヌルヌルして滑りやすく、力が入り辛かった。

滑り取り除くと、思いのほか簡単に立ち上がれた。

私の中で、大戦に大勝利したくらい、うれしかった・・・


そして、翌日。

同じように湯船に浸かる。
しかし、前日感じた「立ち上がれない」感覚はなかった。


座った状態から立ち上がるためには、座面の高さや手すりの有無が重要と思っていたが、
それだけではなく、足場の安定性もとても大事なんだなぁ

今気付けて良かった良かった