電動車椅子の練習兼ねて近所を散策したい気持ちはあるけど、心のどこかに「ご近所さんに知られたくない・・・」という気持ちがあります。

キレイごと抜きに、これは本心です。
もっと慣れてくれば変わってくるかもしれませんが・・・

夏季休暇も終わり、子供たちの通学が始まった一方で、私はテレワークのため自宅にいることが多い。
そこで、コロナ禍の気分転換に電動車椅子を伴って朝から外出。
妻の希望で久しぶりに市外のショッピングモールに行ってきました。

車を走らせること数十分、ショッピングモールに到着。

テレワークといっても、平日の勤務中に妻と2人きりの外出なんてはじめてのこと。
罪悪感を感じながらも、車から電動車椅子を下ろし、動作確認。

私にとってショッピングモールでの電動車椅子デビュー戦。

まず試しにモール内をグルっと探索。

今まではベンチで休み休み移動するところを、全く疲労なく移動できるため、周囲をよく観察する余裕もあり、車椅子初心者の私にとって、今まで気付かなかった部分がたくさん見えてきた。

例えば、雑貨屋のような小さめの店舗だと陳列棚との間が狭いため、車椅子での進入は難しい一方で、
ホームセンターやドラッグストアのような比較的広い店舗でも、エリアによっては旋回が厳しいところもあった。
また、エレベータを利用したとき、他のお客がいると旋回することは難しいため、降りるときは後ろ向きのままバックしなければならず、操作が難しかった。

ほぼ無音でスーっと進むから、行き交うお客に気づかれにくく、私の操作が慣れていない所為か度々接触しそうになるため、歩行者の動き方をある程度予測しておく必要があると感じた。

その他
車椅子目線だと陳列棚の上方にある商品はほとんど見ることができない
健常者による車椅子専用トイレの利用率が高いように感じた
走行中は両ひざが開きがちになる
例外なく子どもが凝視してくる
エレベータ待ちのとき他利用者の視線が気になる

それにしても便利な乗り物だ。
こればかり乗ってたら本当に歩けなくなりそうでこわい。

帰りの車の中で
私「車椅子だと一緒にいて恥ずかしい?」
妻「はぁ?まだそんなこと言ってるの?そんなことよりもう少しゆっくり走ってよ、追い付くの大変だったよ」
私「子どもたちはどう思うかな?」
妻「大丈夫だから。それよりも乗りたがりそうで逆に不安だよ」
妻「でも筋肉痛の心配なく色々なところに行けそうだね。早くコロナおさまらないかなぁ」

・・・不思議と生きる活力が湧いてきた
妻への感謝を込めて、少し奮発して旅行を企画しようかな

まだ動けるうちに