以前は杖を使うことに抵抗を覚えていたが、今やなくてはならぬ存在に。

自宅や社内、コンビニでちょこっと買い物するとき以外は杖を使う。

家族と出かけるときも、仕事で外出するときも、
杖がないと不安を感じるくらい、私にとって正に必須アイテムになってしまった。

転ばないように、慎重になればなるほど、その重要度は上がっていく。

堂々と「自分は障害者です! 」と周囲にわかってもらった方が、お互いのためになる。

杖をついていれば道を譲ってもらえるし、多少動作が遅くても待ってもらえる。
万が一、転んでしまっても杖を持っていれば誰だって事情を察して助けてくれる。(と信じたい)

だが、もしも杖を持っておらずこのようなことが起こった場合、歩き方の不安定さから変に注目を浴びることになるし、転んでも普通の人だと思われて助けてくれないだろう。
健常者側から見れば、転んだらすぐに起き上がることが当たり前。
いつまでも起き上がれず、もがいていたら「おかしいヤツ」だと思われて近づかないかも知れない。(と妄想している)
それは同時に、周囲に余計な心配をかけたり、人によっては不快にさせてしまい迷惑をかけることにもつながる。

筋ジスである私が周囲の目を気にして杖を使わないで歩くことが、いかに危険な行為なのか、最近になってようやく身に染みて理解できた。

杖を使う度に、その感覚や周囲の見方などだいぶ慣れてきた。

次は車椅子だ。

しかし、安易に導入することは難しい。

なぜなら、
新車を買ったばかりの私にとって、かなりの高額な代物だ。
電動車椅子なら尚更高い。

そしてもう一つある。
それは、便利だからといって安易に利用しすぎてしまうと、足腰の筋力が余計に低下してしまうリスクがあるからだ。

日常生活動作で筋力を維持できている今の段階では早計な気がする。

とりあえず、
日常生活のどの範囲まで利用するのか、それによって筋力維持ができるのか、をじっくり考えていきたい。