その日は朝いちからメインバンクのおエライさんたちが、表敬訪問と視察のために来社する予定だった。
私の部署が応対することになるため、当たり前なことだが、遅刻するわけにはいかない。
が、その日に限って、朝からお腹の調子がとても悪い。
腸炎レベルではないが、それに近いものがあった。

自宅を出る時間になってもトイレから出られない・・・

妻「大丈夫?今日は休んだら?」
私「ダメだよ。今日は・・今日だけは行かないと!」

腹痛がいくらか和らいだのを見計らって、車に乗り込む。
自宅を出たのはいつもより20分遅れだった。

「少し遅れちゃうかもな。でも来客時間に間に合えばいいか」
と軽い気持ちでいたのだが、自宅と会社のちょうど中間地点で再び強烈な腹痛に襲われた・・・

トイレに寄るべくコンビニを探すが、まだ少し距離はある。
「やばい・・・漏れそうだ・・・どうしよう・・・」

耐えに耐え、何とかコンビニに立ち寄るが・・・・トイレ前に2人並んでいた・・・!

絶望

名運尽きたか、もはやここまで

せめて最後は誰にも見られずに行きたい。

車の中でひっそりと・・・・


もう仕事だの、来客だの、どうでもよかった。

とりあえず、半泣き状態で会社へ連絡。

上司には正直に
「う〇こ漏らしました!会社休みます!来客応対お願いします!」と簡潔に伝える。

自宅へ向け運転中にも何度かもよおすが、おそるるに足らず。


そういえば、今まで妻の悲鳴を聞いたことなかったな。この時以外に。

私も運転席も悲惨だが、それを掃除した妻の方がもっと悲惨だ。

本当にごめんよ。

しばらくの間、会社では私のネタで盛り上がるんだろうな。

杖や車椅子を使うことが恥ずかしい、なんて、私は何を考えていたんだ。

本物の恥ずかしさの片鱗を味わったこの日。

最悪な日は一生忘れられない。