仕事が終わり我が家に向けて車を走らせる。
週末なのか、渋滞気味。
別に急ぐわけでもないが、少しでも前に進もうと車線変更を繰り返していたことを覚えている。

この行為が原因だった。

連続したクラクション音とともに、バックミラー越しにハイビームの点滅が・・・

最初は、なぜ威嚇されているのかわからなかった。

渋滞で車が停まった時、後続のドライバーがこちらへ向かって歩いてきた。

窓ガラスをドンドン!と強くたたかれる。
50台後半くらいの、中肉中背、スーツ姿のオヤジだった。

訳が分からないが、相手は明らかに怒っている・・・

昨今ニュースで流れている煽り運転の事件が真っ先に思い浮かんだため、すかさずドアをロック。窓も開けることはしなかった。

相手はものすごい剣幕で怒鳴っている。
周囲の騒音ではっきりと聞き取れなかったが、彼の主張を要約すると、

・てめー危ねーじゃねえか!ケンカ売ってんのかコラ!
・ドア開けろや!窓ガラス割るぞオラ!
・オイ!聞いてんのか!急な割り込みヤロウ!
・テメーのナンバー覚えたからな!

ざっとこの4点。
ようやく彼の怒りの理由がわかった。

筋ジスを発症していなかった若かりし頃の私なら、こんなことされたら返り討ちにするくらいムカつくのだが、今はその戦闘力はない。
今の、病気の身でこのオヤジとまともにやりあって、万が一、ケガ・・骨折でもしたら・・・
そう考えると、頭の中は恐怖でいっぱいになる。

ヤツの怒号に止む気配はなかったが、現場は公道、渋滞で停まっているだけ。

前の車が前進すると同時に、無視するように私もそのまま前に進んだ。

ヤツにとっては、それも気にくわなかったはず。

それ以降、車から降りてくることはなかったが、ライトやクラクションで何度も煽ってくるし、追突されるかと思うほどギリギリの接近を繰り返して追いかけてくる。

さらに身の危険を感じたため、上手く撮れなかったが、スマホで録画しておいた。

このまま帰宅するとまずいので、最寄りの警察署へ向かうことに。

さすがに気付いたのか、警察署に近づくとそれ以上追ってこなかった。

そのまま署内へ立ち寄り、煽り運転を受けたことを話すと、昨今の報道効果なのか、すぐに応対してくれた。
その時、ドライブレコーダーの必要性を散々説かれた。

被害届を出すまでには至らないが、通報記録として残す&周辺のパトロールを強化するとのこと。
煽り運転を取り締まろうとする意識は感じたのだが、どうなのだろうか。。。

その後、しばらく警察署周辺をドライブ。
追手がないことを確認して帰宅。

翌日。
車ディーラーへ行き、前後にドラブレコーダーを取り付けてもらった。
ドラレコ搭載車なるステッカーも防犯に効果テキメンとのことで購入した。

通勤経路で起きたことなので、再びヤツに遭遇する可能性は高い。

冷静に考えると、無意識の内に車線変更を繰り返していた私にも落ち度があった。
私だって、急に割り込みされたらムッとするし。

ここで言うべきことではないが、
「スーツのオヤジ、あの時は割り込んで驚かせてしまい、悪かったな」
「でも、あんなに怒ることはないだろー」
「まぁお互い、安全運転を心がけようや」

しばらくはビクビクしながらハンドルを握らないと。
自分の感覚とは関係なく、相手が不快と感じる運転をすれば、ドラレコがあってもトラブルに発展する可能性はある。

法定速度と加速減速を意識し、急発進急停車を避け、一定の車間距離を保つ。
右折左折時にも今以上に注意を払いつつ、安全運転を心がけるべし。

車線変更をするときは余裕をもって。あぶないから。